Jewelry Waterlily ジュエリーデザイン工房 ウォーターリリィ 銀座三越5F
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「Jewelry Talk」では、宝石を主題とした"エッセイみたいなもの"を綴って行こうと思っています。


Talk 1   「子供の頃」

 私は砂利道でも綺麗な石がないかどうか探しながら歩く様な石好きの子供でした。川原で水に濡れた石を拾って、帰ってみたら石が乾いて色が変わってがっかりしたり、 デパートの石の壁にアンモナイトを見つけて大騒ぎをしたりしていました。

 小学生の頃、父が中国の出張から帰って来た時、お土産に小さな箱をくれました。それは赤い絹張りで開けると七宝細工の丸い蓋付きの入れ物が入っており、それを開けると磨かれた色々な石がぎっしりと入っていました。

 紫色の透明な石、氷の様な石、紅茶を固めた様な石、縞模様の石、1つの石の中に透明な所とそうでない所がある物、くすんだ緑色、黒い点々、オレンジジュースに牛乳を入れた直後の様な石。今ではそれが何の石なのか分かるのですが、当時はこの不思議な宝物が嬉しくて嬉しくて見飽きる事はありませんでした。つるつるした冷たい感触も好きでした。

 そしてその時、父は母には翡翠を買ってきていました。「ミキモト」の方が何枚かのデザイン画をお持ちになり、しばらくしてその翡翠が母の選んだデザイン通りの指輪になって届けられた時の感動が今の仕事につながっているのかもしれません。